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ノラ猫とガラスの扉

05-24,2011

昨日から仕事場にノラ猫がいすわるようになった。

そのノラ猫は白と黒の模様があって、目つきがやや鋭く
あまりかわいいわけではないのだが、人懐っこく、うにょうにょして動きが愛くるしい。

たぶんノラ猫といっても誰かに飼われていたのだろう。
誰かに捨てられたんか、
迷ったのか。

毛並みは悪くなく、痩せているところを見ると
おそらく捨てられたのかもしれない。
よく見るとあまり大きくなく、かと言って小さくもない。
ちょうど大人と子供の間ぐらいのサイズだ。

何がこの仕事場で気にいったのかよくわからないが、とにかく
ガラスの扉からずっと顔をのぞかせている。
前足をガラスにつけてこちらを見ながらニャーニャーニャーと。
外にでると、しきりに体を足によせてきたりするしぐさがかわいいが、
無責任にかわいがるわけにもいかず、どうしたもんかと少し困っていた。
しまいには玄関先に丸まって気持ちよく熟睡する始末。
時には車の下に寝たり、こっちが車にひかれないかとやきもきする。

こういう事が2日続いた。
ずっと目の前にいるわけだから、おそらくご飯もあまり食べてないだろう。
ノラ猫の世界は人間よりもきっとシビアだ。
食べ物がないとそれはすぐに死を連想させる。


ノラ猫の事を思うと生きると言う事はずいぶん難しいことなのかもしれないと
考えさせられてしまった。あまりにも僕らは何気なく食べている。
だから食べ物がないなんてあまり想像する機会がない。

このノラ猫も食べれば生きる事はできるが、このノラ猫はあまりに無力で自分でご飯を調達するなんて
難しいだろう。人になつくという事しかできなさそうだ。

一見青空の下で寝ころんでいるノラ猫は自由そうにみえるが、ほんとは飢えという
かなり大きな危険がこの自由そうな猫には待ち構えているのだ。
待ち構えているというより、もうすでに半分ぐらい飲まれている状況かもしれない。

自由と言うのは、自分で餌をとる事ができて初めて自由に生きることができる。
自由を求めることは、それだけリスクを抱えることなのかもしれない。
自分で自分の面倒をみる事が自由に生きる条件なのだ。

人に面倒をみてもらう内は自由になれないかもしれない。
だから自分に実力をつけないと自由には生きれない。
でないと環境に依存してしまう。



猫はあいからわず通りかかる様々な人にじゃれていった。

みんな戸惑ったり、笑顔になったり反応は様々だ。
時に追い払われてもしている。

昨日から色んなところでじゃれているようで、通りかかる近所の人も
猫を心配して様子を見に来た人がチラホラみている。

きっとこの猫は1人で生きなくてはならい状況の中で
いろんな人になついたのだろう。

それはきっと生きなければという本能というよりも
ただ人が好きなのかもしれない。

この猫をみているとおなかが減っても、やせても人を見ると嬉しそうにする。
ただ楽しんでやっているだけだと言っているようにノラ猫の背中が物語る。
そのくせ気持ちよく寝ている時には今まで反応はなんだったのかと思うぐらい反応が鈍いが、
また気が向けばガラスからこちらを見てニャーニャー言っている。



結局、どうなったかと言うとね。

その猫は貰われていった。
職員の1人が飼ってくれるそうだ。

このノラ猫はベッドと食事を手にいれたのだ。
もうノラ猫ではなくなったのだ。

ある意味この白と黒の猫の勝利だ。
きっとかなり危機一髪の状況だったと思う。だけどその中で猫はただ人になついていた。
時にしつこいぐらい。

何もしなければきっと餓死しただろう。この猫は自分でエサを見つけるほど成長していないし
どうしたらいいのかもわからない。

だけど猫は行動したのだ。自分の思うがままに。そして動くことによって沢山の人に影響を与えた。

地域の住人も色んな人が心配していた。
僕の仕事場でもみんな心配していた。

そして結果猫はノラ猫ではなくなったのだ。

自由に生きるためには自分で食べる事ができなければいけないと思ったが
そうではないかもしれない。絶対すくわれるわけではないかもしれないけれど、
とにかく動いて、自分の気持ちや状況をしってもらって
皆に助けてもらいながらでも気持ちよく生きることもできる。

それでもまだ猫は自由だった。だってなついているけど媚びているわけじゃないから。
自分の楽しいを優先させていたからね。

もちろん生き方なんてその人が選べばいいのだけど。

猫は僕の思いこみさえも負かしてしまった。

まったく、たいしたやつだ。











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