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障害受容ってなんだ。

03-28,2010

jump 3people
original up date byclspeace

■障害受容ってさせられるもの?

障害受容。

僕はリハビリをしているのでよく聞く言葉ですが、あまり一般の人にはなじみがないかもしれません。

たとえば脳梗塞を起こした場合、片麻痺という後遺症が残る場合があります。程度の差は人それぞれですが、脳梗塞の部位によっては歩行することに支障をきたす人も沢山います。
脳梗塞のマヒ症状も回復はしていくのですが、1年程度を機に回復はほぼ止まってしまうといわれています。歩けるようになった人もいれば、日常的に介護を必要とする人もいます。

そういう時によくでてくるのが障害受容。

この人は障害受容できてない。
なんていうのがカンファレンスにでたりします。

ときどき障害受容させるために、しっかりとこの人は回復しないというべきだと話す人も結構な確立でいます。
本人はもう回復はしません。維持していきましょう。
そして今できる能力で生活していきましょう。
と話をするのです。
でないといつまでも回復することに本人がこだわってしまうから。そればかりになるから。というのが理由です。

■ほんとに障害受容させる事が正しいの??

ほんとにそうなのでしょうか。
回復しません。ということがほんとに正しいのでしょうか。

僕はあまりそのように思わないんです。
だって人の体なんて100%わかるわけはないですし、回復する可能性だってあると思います。

でここでジレンマというか矛盾が生まれるわけです。
回復する可能性があれば、いつまでも本人は体をよくしようとしてがんばってしまう。それではこれからの生活を考えられずリハビリばかりしてしまう人生になるんじゃないか。いつまでも自分の事を否定しまうんじゃないか。

■障害を受け入れてあきらめて生活しなければいけないの?

でもよくなりたいと思って当然だと思わないですか?僕も仮に脳梗塞などでマヒがおこれば絶対よくなりたい。元に戻りたいと思うはずです。僕は少し変わってるのでそれこそいろんな事を試したり勉強したりもするでしょう。
でもそれは今の自分を否定してるというよりは、自分の可能性を信じてるんだと思います。
自分はもっとできる可能性があると信じてるんだと思います。それは何も悪い事ではないと思いませんか?

■将来よくしたいという気持ちと、今の自分を認めない事はまったく別です。

将来よくなりたいと思う気持ちと、今の自分を認めない、否定するという気持ちはまったく別ものです。これを同じように解釈するからわけがわからなくなります。
僕らだって将来よくなりたいと思うわけじゃないですか。幸せな生活を送りたい、もっと裕福に暮らしたい、イケメンになりたい。とかなんでもいいですけど(笑
それだって将来絶対幸せになるかと言えば、そんなんわかりませんよね。イケメンになれるかどうかもわかりません(笑
けど可能性として今の自分にはあるんだと思っているわけです。
先の事なんてだれにもわからないですから。

今の自分を否定してしまっているという事について考えていくことが大切です。障害を受容するために未来の自分を否定する必要はないんです。
そいう人に障害を受容するために、治らないと将来を否定することは何もいい影響がないと思います。
また僕ら援助者は逆に今のその人を否定することを無意識的に行ってしまいがちです。

■今のあなたではダメですよ。というメッセージ

僕らは人を援助しようとすると「よくなってね」「早くなおしましょう」という事を本人に声をかけるわけです。他にも「がんばってリハビリしてね」という声掛けもあります。そういう声掛けは無意識的に相手には今のあなたではだめですよ。イケてませんよ。というメッセージを送ってるのです。
家族はある程度仕方ないかもしれません。いろんな感情が整理できない事もあるでしょうから。よくなってほしいと思うのも当然でしょうから。

だけど僕らは生活を援助するプロだと思ってますので、本当に一番元気に生活できる関わり方を考えなければいけません。そういう時に自分は生きていてもしかたがない。などという意欲がない人に早くよくなってね。治しましょう。という声掛けは今の自分自身を否定されている気持ちを助長されるのでつらいものがあります。
もちろん、今の生活が安定しててリハビリがんばります。みたいに自分を否定することなく、将来を見据えている人にはよくなりましょね。早く治るといいですね。と声掛けしてもありだとは思いますが。

問題は自分がもう価値がないんだと心の底で思っている人にはよろしくないかと思います。

■まずありのままのその人を認めていこう。

最初にあえて障害受容させると書きました。障害受容はさせられるものでなくするものです。
そういう時、僕はまず今のありのままのその人を認めていく事が大切なんじゃないかと思います。今のあなたでもいいですよ。楽しいですよ。というメッセージを伝えていく必要があります。
別に言葉じゃなくてもいいんです。
ただその人と一緒にいて楽しく過ごすだけでも相手にとっては自分は楽しい存在なんだというメッセージを送っていることにもなりますし、言葉で楽しいですというよりも強力です。両方するとばっちりです。
また今のままでも楽しい生活が送れるんだ。こういう事もできるんだという生活を作っていくことも同じぐらい大切です。
(できるというのはあくまでも個人の能力ばかりではありません。歩けないからといって旅行に行けないわけでなく、車いすで介助するかもしれませんけど旅行には行くことができます。)

■今のあなたを認める事が障害を受容するきっかけとなる

障害受容できていないと言うことは、もう回復しませんと将来の事を否定することじゃなく、自分の今を否定してしまっている人という事が言えると思います。そいうう時に周りが、今のその人の存在を認めていくことよって、その人が自分自身を信じるきっかけになるんじゃないでしょうか。そういった積み重ねがもう一度生きてみようという気持ちになるんじゃないかと思います。


それって僕らにもまったく同じ事があてはまりませんか?自分の将来を否定する必要はない。今の自分を認めていくことが大切だ。今の自分を認めながら、可能性を信じ進んでいこう。僕らだっていつ死ぬかわからないし、その可能性についてできない事もあるかもしれない。けども今の自分を認めることで後悔のすくない生き方ができるかもしれません。

あっそうか。書いてて思った。障害受容ってシンプルに「今」の自分を認めるってことなのか。(未来でもなく)


※注意
ここでいう障害という言葉ははわかりやすく一般的に考えられている心身の機能低下の事です。
僕が思っている障害は環境と個人の適応不良の事。くわしくは関連記事(僕が思う生活リハ・環境に適応する心と体)参照していください。

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僕が思う生活リハ
環境に適応する心と体
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COMMENT

このコメントは管理人のみ閲覧できます
2012/08/20(月) 12:00:34 || # [EDIT]
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
こちらこそコメントありがとうございました。


2012/08/20(月) 20:46:05 |URL|susumu #- [EDIT]
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/07/28(月) 20:34:44 || # [EDIT]

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